研究課題
基盤研究(C)
今日の犯罪社会学を代表する4つの逸脱理論それぞれが措定する原因機制が、日本人未成年者のいじめに対して及ぼす効果を検証し、相対的な有効性について、以下のことが明らかとなった:(1)社会的絆理論、セルフ・コントロール理論、社会的学習理論、緊張理論のそれぞれが、程度の差こそあれ、日本人高校生の身体的・精神的いじめの原因機制として機能していること。(2)社会学習理論が措定する、非行的な仲間との接触による促進メカニズムが、日本人高校生のいじめを説明する上で特に有効であること。
犯罪社会学