本研究では、紛争後(ポストコンフリクト)国における社会関係資本を、アンケート調査やヒアリング調査を通じて実証的に分析した。2011年に実施したカンボジアでの調査(合計400サンプル)を改良したアンケート調査(合計250サンプル)を東ティモールにおいても実施し、両国の結果を比較するとによって、また、両国におけるより詳細な追加調査を通じて、伝統的な社会関係資本と近代的な市民社会的な要素の実態を把握した。研究成果のとりまとめにあたっては、類似する他の国のケースとも比較検討し、紛争後の社会関係資本の動態をより体系的な比較の観点から整理した。
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