研究課題/領域番号 |
26380660
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研究機関 | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工 |
研究代表者 |
河野 仁 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, その他部局等, 教授 (80531764)
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研究分担者 |
佐藤 文香 一橋大学, 社会(科)学研究科, 教授 (10367667)
永岑 光恵 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, その他部局等, 准教授 (80392455)
福浦 厚子 滋賀大学, 経済学部, 教授 (90283548)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 家族支援 / 陸上自衛隊 / 地域支援力 / 社会的支援 / 大規模災害 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、主に下記の2つの調査を実施した。 1)陸上自衛官家族に対する面接調査:陸上自衛隊の全国5個方面隊において、各方面隊あたり3個駐屯地を選び、計15か所の駐屯地において3組から4組の自衛官家族(夫婦、もしくは親子)を対象に、家族支援のニーズや、地域社会レベルでの社会的支援の現状について、インタビュー調査を実施した。1組につき、約1時間を基準として、被調査者は2名一組、調査側も2名一組を原則とした。その結果、宇月下旬から11月上旬にかけて、合計57組に対するインタビュー調査を完了した。 2)アンケート調査の実施:陸上自衛隊の全国5個方面隊において、上記の面接調査を実施した個駐屯地を原則として調査対象として選び、各方面隊あたり200組(自衛官本人、および配偶者もしくは家族用の2票を1組とした)、計1000組を対象に、アンケート調査を実施した。調査項目は、育児・家事・介護・身体的・精神的健康面での支援ニーズ、他者への一般的信頼度などの社会関係資本関連項目、身体的・精神的健康度、レジリエンス関連尺度、社会的支援(ソーシャル・サポート)体制構築に関する意識、家族観・性別役割分業観等のジェンダー意識、および基本的属性項目などである。各駐屯地経由で調査票を配布し、平成28年2月までに、約9割以上の調査票を回収した。 昨年度末までに、アンケート調査についてはデータ入力をほぼ完了した。また、面接記録については、現在、テープ起こし作業を継続中である。 調査の実施が予定よりも遅れたため、学会等での発表は実施できなかったが、調査実施予定については、概ね予定通り実施できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
各駐屯地における面接調査の実施計画に関する調整が想定以上に時間がかかり、面接調査の実施が昨年度前半から11月にまでずれ込んだため、アンケート調査の実施も当初の予定よりも2カ月程度遅れることとなった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、まず、アンケート調査データの入力確認、およびデータ分析作業を進めると同時に、インタビュー調査記録のテープ起こしを精力的に進める。夏以降は、研究分担者が各自で学会発表等を主体的に実施し、年度末にかけて、研究成果をまとめた報告書を作成し、共著としての図書出版の可能性を追求する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度に人件費を使用する計画に変更したため、時間数を抑制した。
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次年度使用額の使用計画 |
人件費に充当予定
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