現在の日本、この少子高齢社会でかつ社会の関係性も希薄な昨今、社会には、様々な問題が存在する。とりわけ、関係性の希薄がもたらす孤立は老若男女を問わず、また誰しもがなり得る問題である。子育て、病気、老化、生活全般など、家庭のありようも変化し、家族内で扶養や対応をすべてこなすのは難しい。 そこで、地域社会の弱い紐帯を活かし、できる部分(特に情緒的サポート)は家族に、それ以外の日常の関係、日々の積み重ねの生活の部分での関係づくりをすることが重要だと考えた。個の弱い紐帯は万能ではないが、誰ともつながらない孤立状況を減らし、かつキーパーソンとつながることで、その弱い紐帯が幾重にも増えていく可能性がある。
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