研究課題
基盤研究(C)
本研究は、各国で行われてきた移行期正義(TJ)プログラムに対して、社会学的なアプローチから新たな知見を提供することを目的として遂行された。とりわけアフリカ・アジアにおけるTJの実証データの検討を通じて、(1)当該移行期社会の条件を反映させるTJ認識の必要性と、(2)これまで「TJの失敗」と評されてきた事例に並行して、当該社会の多様なアクターが比較的自律的な活動を、場合によってはTJプログラムの不十分な遂行を補足するかのように展開する実態が頻繁に確認されるという事実が明らかになった。
社会学