研究実績の概要 |
最終年度に実施した研究の成果 最終年度は、研究計画通り、2箇所の介護保険適用の事業所において、通所サービスを利用者(ベースライン約250名、65歳以上)に対して、1年後のフォローアップ調査を実施した。フォローアップ調査では、MMSE、歩行速度などの運動機能、抑うつ度、アパシー、QOLなどを評価した。ベースライン完遂の対象者のうち、約180名に対してフォローアップ調査が実施できた。ベースラインにおける調査データには、調査対象者が服用している薬剤データも含まれているので、ベースライン時に認知症と判定された調査対象者のうち、抗認知症薬を処方されて認知症治療を受けていた群と抗認知症薬を処方されずに認知症治療を受けていなかった群に分けて、ベースラインと1年後のフォローアップの調査データの比較分析を進めている。今後も本研究成果を関連する学会で発表したり、学術雑誌へ論文を投稿する予定である。 研究期間を通じて実施した研究の成果:【1】第三者行為の届出と倫理的ジレンマ:2症例検討、臨床倫理(5); 2017, 38-44. 【2】中華人民共和国の病院におけるリハビリテーション職員の技術向上と装具等の業務に関する一考察, 川崎善徳, 糟谷昌志, 社会福祉学会東北部会第16回研究大会. 【3】田中尚文, 鈴鴨よしみ. 健康関連QOL評価法: 脳疾患に特異的なQOL尺度. 総合リハビリテーション 44: 927-930, 2016.
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