本研究では、利用者をめぐる複合的課題の解決を目標に、利用者の生活に立脚した支援を起点とするジェネラル・ソーシャルワークというわが国独自の理論に基づく方法論の重要性を指摘した。そのなかでエンパワメントは、過程展開と方法、それに基づく成果に影響を与える志向性を備えた概念であることを見出した。 またジェネラル・ソーシャルワークは、生活実体をビジュアル化できる固有な支援ツールを備えており、それを介して利用者自身の主体的な力を促進するエンパワメント実践を展開できると考えられる。そこで、支援ツール活用の具体化に向けたアセスメント指標の検討を、地域包括支援センターに特化して実施した。
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