本研究では女性移民の社会参加とエンパワメントの関係性を検証した。エンパワメント指標17項目を因子分析によって4つの因子、社会サービスへのアクセシビリティを示す「アクセシビリティ因子」、借り入れや、貯蓄の有無などを示す「経済性因子」、教会やコミュニティへの参加を示す「社会活動因子」、信頼できる友人や、友人の有無からなる「社会関係性因子」に分解した。まず、エンパワメントにおいて4つの性質の異なる因子が抽出されている。「社会関係性」と英語力との関連性は低かったが、「経済性因子」との関係性は有意に高かった。
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