研究課題/領域番号 |
26380767
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研究機関 | 共栄大学 |
研究代表者 |
宣 賢奎 共栄大学, 国際経営学部, 教授 (90382796)
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研究分担者 |
西下 彰俊 東京経済大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80156067)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | エリアマーケティング / 介護サービス / 地域格差 |
研究実績の概要 |
本研究は、介護ビジネスにおけるさまざまな事業リスクを回避するための介護ビジネス市場の可視化により、介護サービスの地域間格差を明らかにするとともに、介護サービスの地域偏重の問題の是正と介護事業者のより戦略的な事業所経営を可能にするエリアマーケティング(商圏分析)を行うことを目的とする研究である。 今年度は、介護サービスの需給に関するデータ解析とエリアマーケティングを行った。具体的には、平成26年度に収集したExcel形式のデータをMarket Analyzerにインポートし、介護サービスの需給状況を可視化するためのマッピングを作成した。調査対象地域のひとつである東京都における介護保険施設、在宅介護事業所に座標を付与し、地図上にマッピングするとともに、介護サービス需要変数として考えられる65歳以上の高齢者数、第1号被保険者数、要介護・要支援認定者数などについても地図化した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は、主としてエリアマーケティングを行うために集めたデータを本研究の分析システムであるMarket Analyzerにインポートし、介護サービスの需給状況を可視化するためのマッピングを作成した。しかし、当初予定していた三大都市圏(東京圏、大阪圏、名古屋圏)における427市区町村すべての介護保険施設数、在宅介護事業所数の地図化はできなかった。平成27年度に地図化した東京都においても介護サービス需要変数として考えられる一部の変数、すなわち介護サービス受給者数、子との同居の高齢者数、世帯の平均世帯人員数については地図化できなかった。予定通り研究を進められなかった理由は、時間的な制約だけでなく、調査対象地域における一部の介護サービス需要変数(介護サービス受給者数、子との同居の高齢者数、世帯の平均世帯人員数)のデータを入手できなかったためである。 また、平成27年度に予定していた調査対象地域における介護サービス供給余地の可視化と調査対象地域における介護サービスの今後の需給予測もできなかった。その理由は、介護サービス供給余地の可視化と今後の需給予測には別売のシステムの導入が必要であったためである。
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今後の研究の推進方策 |
介護サービスの需給調整のためのエリアマーケティングの有効性を国内外の学会等で報告する。具体的には、日本保健福祉学会、韓国老人福祉学会等で研究成果を報告するとともに、研究成果を論文にまとめて学術誌に投稿する。また、エリアマーケティングの有効性を国際的に検証するため、韓国における介護サービスの供給状況と地域間格差を明らかにする。そのうえ、韓国とスウェーデンの両国において国際介護政策セミナーを開催し、介護サービスの供給状況と基盤整備のためのエリアマーケティングの有効性を検証するとともに、持続可能な長寿社会に向けた介護サービスの基盤整備に関する提言と研究報告を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究打ち合せ旅費、研究補助人件費、資料提供・閲覧費、会議費が予定より少なかったためである。なお、次年度使用額の約9割は研究分担者の西下彰俊氏の平成27年度の未使用額である。
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次年度使用額の使用計画 |
研究打合せ旅費、追加調査研究旅費、資料提供・閲覧費、会議費、通信費、研究成果印刷などに使用する予定である。
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