研究課題
基盤研究(C)
本報告書は養護者による高齢者への虐待が発生している事例を通し、家庭内暴力の理解に用いられる「権力」と「支配」の視点を糸口に、虐待者と被虐待者の関係性と養護者自身が虐待行為を選んでいるという視点に立ち、虐待をする理由の整理と支援のあり方に関し「高齢者虐待介入モデル検討委員会」で検討した成果を報告するものである。本研究の成果は、第一に養護者が虐待をしてしまう理由によるタイプ分類を策定した点、第二にはタイプ別に応じた支援の視点と具体的支援方法を提示し、養護者に対する支援のあり方を示唆しようと試みた点である。第三に養護者に対するアセスメントの重要性と、何をアセスメントするかを提示した点である。
社会福祉