認知症高齢者に対する社会的支援は先進国共通の政策課題である。本研究では、スウェーデン、韓国、日本の3か国に焦点を当て、(1)各国政府が展開している認知症に対する国家戦略を明らかにした。加えて、(2)各国が提供している認知症高齢者に対するケアサービスの概要と限界を具体的に明らかにしている。また、(3)各国で実践されている認知症高齢者に対する非薬物療法の現状と課題についても明らかにしている。特に、非薬物療法の実践に関しては、スヌーズレン(snoezelen)という療法が、スウェーデン、韓国、日本においてどのように活用されているかを論じている。
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