社会的養護における被措置児童等虐待を防止するために,その発生要因や対応策についての実証的研究を行った。本研究では,援助者支援の観点から組織風土に着目した発生要因の検討と具体的な介入ツールの開発行った。発生状況に関する基礎的研究を数量的・質的分析に基づき行い,発生要因と生起状況を把握した。得られた結果をふまえ,「社会的養護関係施設の組織風土測定尺度」を開発し,被措置児童等虐待が発生しにくい組織風土を把握した。さらに,アクションリサーチの手法により,被措置児童等虐待を防止する具体的方法と組織システムのあり方を検討を加えた。
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