研究課題/領域番号 |
26380816
|
研究機関 | 兵庫大学 |
研究代表者 |
田中 愽一 兵庫大学, 生涯福祉学部, 教授 (20149529)
|
研究分担者 |
杣山 貴要江 兵庫大学, 生涯福祉学部, 教授 (40369137)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 保育士 / 障害児保育 / 病児保育 / 特別支援保育 / 保育士のキャリア形成 / 保育士のキャリアパス / 保育士能力の高度化 / 専門職教育 |
研究実績の概要 |
保育士のキャリア形成に資する特別支援保育士の養成について、フィンランドモデルをトゥルク専門職大学S.Kinos氏の協力得て、その養成カリキュラムと就労事情を調査し、まず、就学前児童の個別保育計画の作成と実践についてまとめを行っている(フィンランド語の翻訳)。 また、国内では、大分こども病院の「医療保育士」および、佐賀大学が中心となっている「こども発達支援士」プログラムのヒアリング調査を実施した。「医療保育士」は病児の保育であって障害のある子どもの保育であり、また「子ども発達支援士」は発達障害の保育であるので、本研究が「疾病と障害」を範疇にいれた保育士養成を目指しているので、「医療保育士」と「子ども発達支援士」の基本を参考ににしながら研究を進めるている。 26年度は障害のある子どもの保育のあり方とその保育にあたる保育者の養成システムと現状分析に重点をおいた。まず、我が国では障害児保育が人的資源の面において極めて深刻な状況であることを再認識し、特別支援保育者の養成課程の構築が急務であることを痛感した。 フィンランドの「こども病院」の調査では病院内学校(保育所併設)校長の「子どもの病気の治療に教育(保聞く)は欠くことができない」の認識は極めて強い印象を受けた。その姿勢を示す一例として、特別支援保育は修士課程修了者が担うことがわかり、研修ではなく教育によって保育の専門性を高度化することを再確認した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
特別支援保育士のフィンランドモデルの教育課程において修士課程のカリキュラムは入手したがテキストはフィンランド語のため翻訳が必要で十分進んでいない。子どもの障害区分については日本との差異が明らかになった。保育所(デイケアセンター)は2か所訪問したが保育現場のビデオ撮影は子どもの顔の撮影は不可であり、保育施設の撮影のみで、既存のビデをと比較しながら撮影した画像の利用を考えている。 国内は大分こども病院の「医療保育士」および、佐賀大学が中心となっている「こども発達支援士」プログラムのヒアリング調査を実施した。「医療保育士」は病児の保育であって障害のある子どもの保育であり、また「子ども発達支援士」は発達障害の保育であるので、本研究が「疾病と障害」を範疇にいれた保育士養成を目指しているので、「医療保育士」と「子ども発達支援士」の基本を参考ににしながら研究を進めるている。
|
今後の研究の推進方策 |
フィンランドモデル(特別支援保育士の修士課程)の検証を行い、学部での障害児保育、修士課程のコンピテンスの違いを明確にし、テキストの一部翻訳を進める。また 本学での特別支援保育士課程(コース)設置の準備に入る。 病児の保育ではイギリスの「ホスピタル・プレイス・スペシャリスト」及びアメリカの「チャイルド・ライフ・スペシャリスト」の養成課程を調査し、それを日本の特別新保育士の養成課程構築に収斂させ、我が国独自のモデルを示し、本学での教育の実践に生かす。
|