研究課題
基盤研究(C)
本研究は,「感謝」が自己認知を拡張し,対人関係の形成に及ぼすポジティブ効果を検証したものである。特性感謝は,主観的ウェルビーイングと関連があり,被援助によって喚起される「利益の評価」の認知を経て状態感謝を高めることが明らかになった。また,感謝感情は,負債感情と共起し,共感性を喚起して第三者への向社会的行動を高めること,友人関係の維持に効果を及ぼすことが明らかになった。さらに,感謝感情が主観的ウェルビーイングに及ぼす効果は,負債感情によって妨げられることがあることが明らかになった。
社会心理学