408集落から収集したデータを解析し、マルチレベル分析を行った。日本において相互協調性は農業者で高いという結果が得られた。また、マルチレベル分析の結果、相互協調性は農業地域の住人であれば非農業者であっても高いという、集落レベルでの効果も得られた。農業地域全体における相互協調性の効果は、集合活動への参加率の高さによって説明されていた。 また、日本の企業(25社)に調査を実施したところ、個人レベルでも会社レベルでも、会社への愛着や職場の人への信頼感の高さが社員の幸福感に影響を与えることが明らかになった。これらの結果から、日本国内の文化の多層性(生業や企業風土による違い)と共通性の双方を検証した。
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