人はさまざまな社会環境の下、時に快への接近を動機づけられ、時に不快からの回避を動機づけられる。これらの動機づけ間の関連について、その充足プロセスに着目するならば非対称性がみられる可能性がある。回避動機の充足プロセスにおいては、自己制御のための資源がより必要になるといえる。この研究では、さまざまな文脈における動機充足を実験、調査しその妥当性を検証した。 ポジティブな感情をもつことや、チーム単位での報酬体制にあることによって、利用可能な資源が確保されやすく、結果的に回避動機の充足が達成されやすくなることが示された。また、回避動機の充足困難の継続が、動機対象からの回避を導くことも示された。
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