研究課題/領域番号 |
26380848
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研究機関 | 福島学院大学 |
研究代表者 |
内藤 哲雄 福島学院大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20172249)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 対人コミュニケーション / 異文化間コミュニケーション / 非言語コミュニケーション / コミュニケーション・スキーマ / PAC分析 / 留学生 / 違和感 / 不適応感 |
研究実績の概要 |
筆者内藤の従前に受給した科学研究費による一連研究で、対人関係、対人コミュニケーションが文化的な枠組み(文化的スキーマ)によって方向付けられていることを明らかにしてきた。本科学研究費助成金による研究では、さらに、非言語コミュニケーションにおいても同様なスキーマが存在するか否かを明らかにすることが目的とされた。日本人との違いに気づきやすいのは、母国と異なる文化様式で生活している外国人留学生であろう。 平成26年度は、平成25年度に実施した日本と韓国、日本と中国についての研究成果を、ヨーロッパ心理学会(査読あり)、アメリカ心理学会(APA)(査読あり)、アジア社会心理学会(査読あり)で発表するとともに、PAC分析による分析の方法について第1回日本混合研究法学会と、日本心理学会第79回大会でワークショップを実施した。また、平成27年度に実施した調査結果は、メキシコの大学に留学した日本人学生よるメキシコ人についてのスキーマ認知についてはICP 2016(31st International Congress of Psychology)(査読あり)で、ポーランド人留学生による日本人についてのスキーマ認知はIACCP 2016(The 23rd Congress of the International Association for Cross-Cultural Psychology 2016)(査読あり)で、インド人留学生による日本人についてのスキーマ認知を2016 APA Convention (アメリカ心理学会2016年度大会)(査読あり)、イラク人による日本人についてのスキーマ認知を2016 APS Congress( オーストラリア心理学会2016年度大会)(査読あり)で発表する予定で、それぞれ受理されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成26年度は、本研究課題での助成初年度である平成25年度に実施した研究成果を発表している。ヨーロッパ心理学会大会(ECP2015)、アメリカ心理学会大会(2015 Congress of APA)、アジア社会心理学会大会(2015 Conference of AASP)で発表している。いずれも事前審査で受理されての発表であり、研究の質についても問題がないことを裏付けるものである。 平成26年度に実施した研究成果は、平成27年度に、国際心理学会議(ICP2016)、異文化心理学国際会議(IACCP 2016)、アメリカ心理学会年次大会()、オーストラリア心理学会年次大会(2016 APS Congress)での発表が受理されている。 上記のように、国際学会や外国での心理学会での発表が続いており、研究の達成は順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、昨年度(27年度)に実施した研究を、7月24日~29日開催のICP 2016、7月30日~8月3日開催のIACCP 2016、8月4日~7日開催のAPA 2016、9月13日~16日開催の2016 APS Congressで発表する。また27年度3月に実施済み及び28年度に実施する研究成果については、本年9月開催の日本応用心理学会大会で発表するとともに、来年平成29年開催のヨーロッパ心理学会大会、アジア社会心理学会大会、アメリカ心理学会大会などの外国での発表をするとともに、国内学会での発表もする予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
イタリアのミラノ、フィリピンのセブ島、カナダのトロントへの外国出張、国内での調査出張で、相当に格安の航空券を求めたため予算109万円のうち8万5千円程度の残額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
海外への出張件数は昨年度同じく3件であるが、国内での国際学会が2件で開催期間も長く、大会参加費が前年度よりも高額となるので、28年度予算を若干上回る程度まで達する予定である。
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