本研究は,「官民協働刑務所(社会復帰促進センター) 」の開設事例に注目した。矯正に関する社会システムの可視化と、刑務所や受刑者・出所者に対する態度変容との関連を、施設近隣住民への半構造化面接、近隣住民への質問紙調査、大学生を対象とした質問紙実験を通して、多面的に分析した。結果として、被スティグマ化された人々の社会的包摂を促進させるためには、行政による関連活動の開始(社会的・制度的支持)が有効であり、社会システムの可視化(例えばPFI刑務所)が接触を通して社会的包摂が促進の促進に結びつくことが示された。
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