日本と韓国の大学生を対象者として「日本/日本人」「韓国/韓国人」に対して抱いているイメージと、異文化態度との間の因果の方向性を確定した。その結果、「韓国」に対しては、「国民イメージ」→「国イメージ」→ 「他国民・他民族に対する感情」→「外国語への関心」という因果パスが、両国民においてともに認められた。 また日本人大学生にパネル調査を実施し、「交流意図」と「国民イメージ」との間の因果関係を明らかにすることにも成功した。交差遅れ効果モデルと同時効果モデルによる分析から、韓国、中国との「交流意図」が原因となって、対韓国人・対中国人の「国民イメージ」に影響を及ぼすという因果関係が一貫して認められた。
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