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2017 年度 実績報告書

日常的防災教育プログラムの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 26380862
研究機関奈良大学

研究代表者

西道 実  奈良大学, 社会学部, 教授 (50280110)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード防災 / 防災教育 / 災害自己効力感 / 社会人基礎力
研究実績の概要

本研究の目的は,災害時に必要とされる諸能力の向上を,家庭,学校,職場,さらには地域社会における日常的な活動に,無理なく取り入れる方策について検討し,行動コスト(手間感や負担感)を意識することなく実践できる防災教育プログラムを開発することにある。今年度は,主に,学校教育の中で育成される力と災害自己効力感の関係を検討した。この関係を検討する背景には,人が環境に適応するために必要とする能力は教育を通じて育成できるのではないかとの考えがあるため,災害時に必要とされる能力も学校教育で育成される諸能力と関連づけて育成すべきであると考えた。対象者はWeb調査にモニター登録をしている関西圏と関東圏の小中学生800名(男女400名ずつ)で,自己評価式のアンケート調査を実施した。対象の学年は小学校5年生から中学校2年生で,各学年200名ずつであった。調査項目は,学校教育において育成される15の基礎力と災害自己効力感尺度で構成し,日常的に育成される基礎力と災害時に必要とされる自己効力感についての関連性を量的に検討した。結果として,一般的な災害自己効力感は,自己対応力(6項目)と対人資源活用力(5項目)の2因子から構成されるが,小中学生のデータで分析したところ,自己対応力の3項目が曖昧な位置づけになった。そのため,保護者のもとで生活する小中学生と一般的な成人における自己対応力とは区別して検討する必要がある。そこで,曖昧な位置づけとなった3項目を除き,小中学生の自己対応力と対人資源活用力について,学校教育で育成される4つの力との関連を検討した。この4つの力は,考え抜く力,伝える力,チームで働く力,前に踏み出す力とされている。結果として,小中学生の災害自己効力感とチームで働く力との関連が強くみられ,関係性を重視する教育への応用が示唆される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 日常的防災教育プログラムの開発に関する研究(1) 学校教育で育成する力と災害自己効力感2018

    • 著者名/発表者名
      西道 実
    • 学会等名
      日本社会心理学会

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公開日: 2018-12-17  

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