幼児期に「遊び込む」ことで小学校以降の適応に必要な学びに向かう力が育まれるのかを検討した。調査協力園の保育者は,幼児の興味関心を尊重する姿勢をもち(質問紙調査結果),「遊び込んでいる」と保育者が感じる遊びには,没頭,試行錯誤,協同の共通特性が含まれた。よく「遊び込む」幼児は,学びに向かう力が高く,遊びに周辺的に関わる幼児は低かった(幼児評価アンケート)。また,調査協力園出身児童の本質的学習志向,好奇心探究心が高かった(児童評価アンケート)。小学1年生では広い事象への興味関心,2年生では学習課題と関連した事象への興味関心へと焦点化されていくことと学校適応との間に関連がみられた。
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