高齢者の幸福感の高さの背景に、認知課題実行時にポジティブな情報を選好するするポジティビティ効果が存在すると考えられている。しかし個人レベルで幸福感との関連は検討するための課題は開発されていない。本研究の目的は、ポジティビティ効果を簡易に評価する指標を開発し、その有効性を確認する事であった。高齢者を対象として実施可能な感情ストループ課題を開発しポジティビティ効果を検証した。その結果、精神的健康と認知機能の高さの個人差が、ポジティビティ効果の量の違いとして観察された。感情ストループ課題が、ポジティビティ選好の個人差を評価する課題として有効であることが確認できた。
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