キャリアレジリエンスは“キャリア形成を脅かすリスクに直面した時,それに対処してキャリア形成を促す働きをする心理的特性”であり,その構成要素としては,問題対応力,ソーシャルスキル,新奇・多様性,未来志向,援助志向の5つがある。本研究では,リアリティショック,職業生活上の変化,就職活動の3種類の危機に直面した場合,その克服に有用なキャリアレジリエンスの構成要素を明らかにすることを目的とした。 リアリティショック,職業生活上の変化においては問題対応力と未来志向とソーシャルスキルが,就職活動においては問題対応力,ソーシャルスキル,新奇・多様性,未来志向が,克服に有用な働きを示した。
|