本研究では、教師の頭部にアイマークレコーダを装着し、教師の視点から授業場面をビデオ録画した。ビデオ映像を視聴しながら教師は授業を振り返った。研究1では、発問・応答場面における教育実習生3名と小学校教師3名の注視点を分析した。その結果、熟練教師は児童を注視した頻度が多いこと、教育実習生は“教卓の資料・教科書”や“何もない場所”を注視した頻度が多いことが分かった。研究2では、児童の学力と学習態度によって教師の注視頻度がどのように異なるかを分析した。その結果、中程度の学力の児童に対する注視頻度が他の児童に比べてかなり少ないこと、学習態度がとてもよい児童に対する注視頻度が少ないことが分かった。
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