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2015 年度 実施状況報告書

眼球運動・瞬目反応を用いた発達障害児の心理過程アセスメント

研究課題

研究課題/領域番号 26380893
研究機関福岡県立大学

研究代表者

福田 恭介  福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (30173347)

研究分担者 志堂寺 和則  九州大学, システム情報科学研究科(研究院, 教授 (50243853)
早見 武人  岡山大学, 自然科学研究科, 講師 (60364113)
松尾 太加志  北九州市立大学, 文学部, 教授 (70229425)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード瞬目活動 / Go,No-Go課題 / 反応時間 / 瞬目時間分布
研究実績の概要

本研究では,子どもが周りの状況をどのようにとらえているかを,とくに瞬目を通した実験によって調べようとした。将来的には,子どもの目の動きにより子どもの発達の特徴をつかむことを目ざしている。
2015年度においては,刺激呈示システム開発と瞬目計測システム開発を行った。刺激呈示システムについては,子ども用のために非侵襲性を目ざし,反応時間の記録には大きなボタン2個を用意した。瞬目記録には子どもの前方40cmの位置に小型カメラを用いた。正誤反応および反応時間データはノートPCの中にテキストファイルとして保存し,瞬目データは動画ファイルとしてUSBに保存した。実験を子どもに実施したところ,子どもはテレビゲームに取り組むような感覚で,喜んで取り組み,データの取得にも成功した。 子どもたちのボタン押しに要する反応時間データと,画像データから刺激オンセットと瞬目オンセットの時間的ズレを計測することもできた。
これらの成果は,2016年度に開催される学会で発表される予定である。今後は,定型発達の子どもたちおよび成人の反応データおよび瞬目データを取得していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

刺激呈示のためのシステムと瞬目計測システムが完成した。瞬目検出システムの開発については現在進行中で,今回は瞬目検出を手作業で行った。さらに,刺激の内容が,人の顔の方がいいのか,イラストの顔の方がいいのかを検討し,実験ではイラストの顔を採用することにした。
実験への参加者は,療育施設に通っている子どもたち9名であった。実験そのものは順調に推移している。

今後の研究の推進方策

実験への参加者は,療育施設に通っている子どもたち9名であった。翌年度は,定型発達の子どもたちに対照群1として課題に従事してもらう予定である。さらに,大学生にも対照群2として参加してもらう予定である。
これらのデータがそろえば,本研究は完成したことになり,さらに分析を続けていくことになる。

次年度使用額が生じた理由

GoProスケルトンハウジングが,予定より安価に購入できたため,3,010円だけ残ってしまった。

次年度使用額の使用計画

3,010円については,H28年度の九州心理学会参加費(西南学院大学開催)に回す予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The difference of detection performance between intermittent and continuous presentation of facial expression change.2015

    • 著者名/発表者名
      Haruka Nomiyama
    • 学会等名
      Joint international symposium on regional revitalization and innovation fo social contribution.
    • 発表場所
      福岡県立大学(福岡県田川市)
    • 年月日
      2015-10-01 – 2015-10-01
    • 国際学会
  • [学会発表] 表情画像の呈示時間が瞬目発生に及ぼす効果2015

    • 著者名/発表者名
      福田恭介
    • 学会等名
      第33回日本生理心理学会大会
    • 発表場所
      大阪・グランフロント大阪(大阪府大阪市)
    • 年月日
      2015-05-23 – 2015-05-23

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公開日: 2017-01-06  

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