間欠的に呈示される刺激に反応すると,刺激直前及び刺激中は瞬目抑制が見られ,刺激直後に瞬目率ピークが形成することから,瞬目抑制は予測・処理,瞬目数ピークは処理終了との関連が示されている。 発達障害児,定型発達児,成人が,Go/No-Go課題に取り組んだときの,正答率,反応時間,知能検査,および瞬目時間分布について測定した。その結果,正答率,反応時間および知能検査では発達障害児の特徴は現れなかったが,発達障害児の瞬目はNo-Go課題のときに遅れて発生し,刺激直前の瞬目抑制も見られなかった。このことから,前頭前野の機能低下との関連が示唆され,新たなアセスメントの方向性が示された。
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