研究課題/領域番号 |
26380901
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研究機関 | 和洋女子大学 |
研究代表者 |
大神 優子 和洋女子大学, 人文社会科学系, 准教授 (40452031)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 熟達化 / 身振り / 保育実習生 |
研究実績の概要 |
本研究では、幼児とのコミュニケーション技能の熟達過程と説明時の方略使用及び身振り産出の関係を明らかにするために、平成26年度入学の保育者志望学生50人を、幼児への説明方略が変化すると推測される4年間(入学時の実習未経験段階から4年次の全実習(5回、各2週間)終了時点まで)にわたって追跡している。 今年度は、基礎実習を修了した縦断対象学年(3年)の面接調査を行うと同時に、前年度までで不足していた4年次データ(縦断学年とは異なる対象学年)の追加収集を行った。さらに、面接調査以外での保育者としての知識の変化を検討する質問紙調査を行った。 面接調査のデータについては順次分析中で、一部横断データを発表した。質問紙調査については、横断データ・縦断データともに今年度の追跡(3年次、最初の責任実習)までの分の分析を終了した。予想通り、実習未経験から見学・参加実習、責任実習と段階を経るにつれて変化がみられた。特に、保育者として一日を取り仕切る責任実習では、保育室内の環境について、玩具等の教材だけではなく、子どもの動線(動き)に関わる着眼点が増えるなどの質的な変化が示唆された。 これらの結果を踏まえ、最終年度となる次年度では、責任実習(最終実習)後の振り返りに関するインタビューまたはアンケートを追加し、これまでにみられた縦断的な変化を事故報告からも補足する予定である。 結果の一部は、学会及び論文にて公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
分析の指標を増やしたため、一部分析が完了していない。また、横断的に検討するための4年次データがやや不足している。
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今後の研究の推進方策 |
分析方法は確定したため、引き続き分析していく。4年次データの不足については、次年度縦断研究に参加しなかった学生から募集し、補充する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
データ起こしのための人件費・謝金が、途中の分析までのために当初予定よりも短時間になっている。
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次年度使用額の使用計画 |
分析追加分として、人件費として使用予定である。
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