映像の持つ豊かな表象構成機能を重視した映像発達研究法を構築し提唱することを最終目的とした研究の一環として、NHKの公共放送映像資料を基に、子どもの表象構成とその表象実践の過程を実証しようとした。社会文化歴史的検証を目指し、日本の歴史的3期(第一次、第二次ベビーブーム世代、その子どもの少子化世代)の子ども表象構成と表象実践を比較し、さらに欧米の映像による子ども表象構成と比較し、映像による子どもの表象構成が表象実践に影響する共通性と、時代文化による内容の差異を実証しようとした。結果として、子どもの権利や子どもを主体とした研究・社会的実践における映像の役割の検討という新しい課題が示唆された
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