学校危機予防アセスメントを開発し大規模な教員のデータを獲得した。特に、組織づくり、連携の方法において校務分掌によって危機対応の満足度に相違があり、管理職に比べて、問題に直接対応する教員の方が危機対策に対して不満足であった。教員間のコミュニケーションやコーディネーションが乏しいことが示唆された。また、スクールワイドのいじめ予防プログラムや学校の雰囲気を良くする取り組みなどが導入され、効果が検討された。その結果、基本的及び応用的なソーシャルスキルの向上が確認された。危機別の対応方法についても、いじめや事故対応の介入について教育委員会の研修に組み入れ実施することができ教員の不安の緩和に貢献した。
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