スクールカウンセラーが学校全体に支援サービスを提供するためには、個人面接だけでなく、教師とのコンサルテーションや心理教育など、多様な活動が必要になる。個人面接に慣れた心理臨床家であっても、学校という場で多職種で連携して支援を行うことや、予防成長促進的な支援が求められることに戸惑う場合も少なくない。そこで本研究では、学校独自の要素である学級のアセスメント方法や、生態学的な視点に基づくコミュニティアプローチを学ぶワークブックの作成など、スクールカウンセラーの実践力向上に資する知見を、国際比較等を基に検討した。
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