研究課題/領域番号 |
26380942
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研究機関 | 宮城学院女子大学 |
研究代表者 |
西浦 和樹 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (40331863)
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研究分担者 |
田山 淳 長崎大学, 教育学部, 准教授 (10468324)
池田 和浩 尚絅学院大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (40560587)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 創造的問題解決 / アクティブ・ラーニング / ゲーム利用教育 / 生きる力 / 生きる喜び / 北欧 / スウェーデン / アウトドア教育 |
研究実績の概要 |
本研究では、創造的問題解決における心理メカニズムの解明を目的とし、今までにない新しい発想支援ツールを設計・開発し、その心理データの測定と脳内メカニズムの解明を目指した。平成27年度は、アイデア創出時の脳機能マッピングの準備段階として、様々な認知課題を用いて、脳機能マッピングデータを収集した。 また、本研究のコンセプトの一つである問題解決能力向上のための新しい教育方法として、「北欧スウェーデン発 森の教室-生きる知恵と喜びを生み出すアウトドア教育(北大路書房)」の翻訳書の解説と出版および、公開講演会「なぜ今、北欧スウェーデンのアウトドア教育なのか-生きる知恵と喜びを生み出す未来の教室」を通して、次期学習指導要領として注目されているアクティブ・ラーニングの一般的特徴が含まれる教育実践は、「問題解決のための知識の活用を促す教育方法を含み、学習者の発想を豊かにする創造的な思考が必要とされる活動」との考えに至った。さらに、アウトドア教育の可能性について集団討議を行ったところ、「楽しくない」授業、すなわち問題解決を阻害するような授業では、没個性化、知識偏重主義、一方的な授業、エビデンスの欠如、予算削減、教員の職務負担感などの要因が挙げられた。 さらに、本研究の主たる目的である「ゲーム利用教育の研究プロセスの現状と今後の課題」について、研究計画の立案プロセスを見直し,「問題抽出」「設計・開発」「実践・評価」のフェーズを明確にすることで,現象の精緻な検討が可能になることを.日本教育工学会のSIGセッションで報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
発想支援ツールを使った様々な認知課題の開発が順調に進んでいる。また、教育現場における問題解決を阻害する要因の抽出、問題解決を促進するアウトドア教育の可能性についての理解を深めることができた。加えて、「ゲーム利用教育の研究プロセスの現状と今後の課題」について、研究成果を発表することができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度の研究計画は、これまでの成果の取りまとめとして、新しい教育方法(例えば、アクティブ・ラーニング、アウトドア教育)への応用可能性を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
経費支出の過程で、全体として端数が生じたため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の学会発表旅費などとする。
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