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2014 年度 実施状況報告書

薬物依存症に対する社会内治療プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26380947
研究機関目白大学

研究代表者

原田 隆之  目白大学, 人間学部, 准教授 (10507742)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード薬物依存症 / 覚せい剤 / 認知行動療法 / リラプス・プリベンション / 自助グループ / 渇望 / コーピング・スキル
研究実績の概要

平成26年度は,医療機関および薬物依存症者の自助グループ等において,薬物依存症者の薬物渇望および薬物再使用の危険因子に関するアセスメント調査を実施することを計画していた。これまで,わが国においては,薬物依存症に対する公式の統計すらない状態であり,その問題性の把握が諸外国に比べて著しく遅れている。したがって,本研究のような臨床場面における疫学的な調査は,今後の予防・治療においてきわめて重要なものである。
研究者は薬物依存症の専門外来・デイケアを実施している医療機関や,わが国を代表する薬物依存症者の自助グループであるダルク(Drug Addiction Rehabilitation Center)と連携を取りながら,本年度の計画どおり,自己記述式の質問紙を用いてアセスメント調査を実施した。
現在のところ,配布質問紙のほぼ半数100件ほどのデータが回収され,随時データ処理を実施している。残りについては,できるだけ早期に回収し,データ処理を行うこととしたい。
また,平成27年度の計画である治療プログラムの開発に関しては,平成26年11月に米国カリフォルニア州のマトリックス研究所Jeanne Obert代表が来日された折,プログラム開発のノウハウや臨床的問題等に関して意見交換を行った。同研究所が開発したマトリックス・プログラムは,覚せい剤依存症の治療プログラムとして世界中で用いられており,国連薬物・犯罪事務所,米国立依存症研究所などが推奨している治療プログラムである。研究者は,日本版マトリックス・プログラムを既に開発し,わが国の刑事施設で活用しているが,本研究においてもこれを基盤としたプログラムを開発する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画どおり,質問紙を配布し終え,データ入力を実行している。一部未回収の分はあるものの,早晩回収できる見込みである。
また,研究協力者や関連機関とも連携し,複数回にわたって研究の円滑な実施のための話し合い等を実施した。

今後の研究の推進方策

研究協力者や関連機関とこれまで同様に緊密な連携を取りながら,研究計画どおりに研究を推進する。また,成果については内外の学会等において速やかに発表する。特に,マトリックス・プログラムの開発に携わったマトリックス研究所およびカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)とは緊密な意見交換に努め,折に触れ助言を得ることとする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Cognitive-behavioral treatment for amphetamine-type stimulants (ATS) use disorders (Protocol)2014

    • 著者名/発表者名
      Harada T, Tsutomi H, Mori R, Wison DB
    • 雑誌名

      The Cochrane Library

      巻: 10 ページ: 1-9

    • DOI

      10.1002/14651858.CD011315

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2016-05-27  

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