• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

発達障害と愛着障害から見た大学生の適応把握と学修キャリア支援システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 26380954
研究機関順天堂大学

研究代表者

田中 純夫  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (90286170)

研究分担者 水野 基樹  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (20360117)
川田 裕次郎  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 助教 (40623921)
研究期間 (年度) 2014 – 2015
キーワード自閉症スペクトラム / 愛着スタイル / 大学生 / キャリア支援システム
研究実績の概要

1. 平成27年度における研究成果報告
今年度の研究計画は、①愛着スタイルと対人関係体験の把握を行うためにまず質問紙調査により対象者の愛着スタイルを4つに類型化し、その類型に基づいて質的な側面の測定として成人愛着面接法(Adult attachment interview)を実施し、大学生の愛着スタイルごとに養育者とのアタッチメントを想起させ、評定を行うことであった。さらに、②自閉症スペクトラムが学生の現実の適応上の問題(意欲低下・学業不振等)および精神健康状態(抑うつ傾向、レジリエンス)等の要因とどのように関連しているか検討することであった。実際の研究の進捗状況としては、質問紙調査は実施できたものの、その後の面接調査に関しては研究代表者死亡のため実施することができなかった。
2. 研究期間全体を通じて実施した研究の成果
本研究の目的は、①軽度発達障害の中でも高等教育現場での指導に困難が伴うことが多いとされる、自閉症スペクトラム障害を中心とした生得的な発達障害と、もう一方で後天的に生じる愛着という2側面から青年の適応状態や精神的健康状態を把握するアセスメント方法の整備を行うことである。また、②このアセスメントに基づいた、学修・キャリア形成支援のための体制を構築し、③効果的な研修スタイル(FDやSD等)を創出することである。
初年度は、目的の①を達成するため、自閉症スペクトラム、Empathizing-Systemizing(E-S)理論、愛着スタイル、および認知的共感性に着目し質問紙調査を実施した。主な結果としては、E-S理論に基づく認知スタイル別に愛着スタイル、認知的共感性の得点を比較した結果、愛着スタイルの得点において統計的に有意な差が確認された。このことから、E-S理論に基づく認知スタイルの違いによって、形成される愛着スタイルが異なる可能性が示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 成人前期の愛着スタイルと自閉症スペクトラムとの関連2015

    • 著者名/発表者名
      田中純夫・辻田知晃・西田敬志・佐渡幹也
    • 学会等名
      日本教育心理学会
    • 発表場所
      朱鷺メッセ(新潟コンベンションセンター)
    • 年月日
      2015-08-26 – 2015-08-28

URL: 

公開日: 2017-03-15  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi