研究課題/領域番号 |
26380966
|
研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
上田 英一郎 大阪医科大学, 医学部, その他 (40360036)
|
研究分担者 |
岡本 奈美 大阪医科大学, 医学部, 助教 (10635163)
加茂 登志子 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20186018)
福井 義一 甲南大学, 文学部, 教授 (20368400)
檜垣 祐子 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (80189745)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | アトピー性皮膚炎 / CARE / 掻破行動 / 母子関係 / トラウマケア / PCIT / 虐待 / ネグレクト |
研究実績の概要 |
本研究は、アトピー性皮膚炎(AD)の児を持つ親、特に母親が、患児との適切な関係を構築するスキルを習得することにより、患児の不適切な掻破行動を低減させ、望ましい行動を増やしAD の症状と共に母子関係を改善させる治療プログラム“CARE-AD” の開発を目的としている。 難治性のAD患児を持つ母親は、患児の掻破行動に対してどのように接して良いかわからず、その結果、ADの増悪とともに母子関係が悪化することが多い.CARE(Child-Adult Relationship Enhancement:子どもと大人の絆を深めるプログラム)は、発達の遅れや多様なトラウマを背景に関係を築きにくい子どもとその養育者のための心理教育的な介入プログラムとして米国で開発され、研究分担者の加茂らの活動によって本邦でも普及し、その治療効果が報告されている。 H26年度は、CARE-ADの元となるCAREプログラムの習得に向け大阪医科大学付属病院において、講習会を企画し、AD治療にかかわる医師、臨床心理士らが参加し、AD患者に特化したプログラム作成につき、研究分担者らと討議を行った。また、これまでAD患者に施行した、質問紙(Skindex16、FDLQI:Family Dermatology Life Quality Index)を用いた皮膚関連QOL の評価、ロースシャッハテストを用いたパーソナリティー特性の解析準備を行っている。その他、質問紙を用いた解離傾向、アタッチメントスタイルの解析は、DES、SDQ、ECR-GO などのデータをその他のデータ(皮疹のスコア、心身症尺度、ロールシャッハテストにより得られたスコア等)と統合し、相関関係をこれまでのデータとともに解析した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究を実施するにあたり、倫理委員会への申請手続きに時間がかかったため、やや遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
主機関である大阪医科大学付属病院での倫理委員会の承認も終わり、関連施設でも同様に申請中である。今後、研究計画通りに進める予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
物品(コンピューター)の購入に関し、残額では不十分であったため、次年度に繰り越して予算を実施することとしたため。
|
次年度使用額の使用計画 |
コンピューターの購入のために使用予定である。
|