日常的なフォーカシング的態度を測定する尺度であるFMS(福盛・森川,2003)の改訂版(以下、FMS-18)を作成した。3年間の研究の結果、FMS-18は、複数のストレス反応尺度とは負の相関、心理的well-being尺度やAuthentic scaleとは正の相関が見られ、尺度の構成概念妥当性が確認された。共分散構造分析の結果からは、フォーカシング的態度がストレス反応を直接的に軽減するだけでなく、仕事のモチベーションを高め、その結果として間接的にもストレス反応を軽減することが推察され、FMS-18がメンタルヘルスの現場で有益な示唆を与える尺度であることが確認された。
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