研究課題/領域番号 |
26380974
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研究機関 | 中村学園大学 |
研究代表者 |
針塚 進 中村学園大学, 教育学部, 教授 (50113973)
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研究分担者 |
吉川 昌子 中村学園大学, 教育学部, 准教授 (40230693)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 学童保育 / スクールカウンセリング / 学校 / 連携・協働 |
研究実績の概要 |
学童保育所の指導者5名より「特別な支援が必要と思われる児童」の問題状況と学級担任との連絡協力体制等を聞き取り調査を行った。また、小学校スクールカウンセラーより担任からの「気がかりな子ども(発達障碍の疑い等)」の相談事例について、学童保育とかかわりがあるかの聞き取り調査をおこなった。さらに福岡市内の小学校の学童保育所に派遣されているカウンセラー(臨床心理士)に対して、学童保育指導員への支援の内容と方法及び学童の保護者への支援、学級担任との協力体制などについての聞き取り調査を行った。現在のところスクールカウンセラーは、学級内での子どもの行動についての担任からの相談や保護者からの相談を受け付けることはあるが、児童が学童保育に行っている事例は極めて少ないという結果になっている。他方、学童保育所のカウンセラーは、学童保育指導員からの相談を受けているが、保護者との面接はほとんどない現況である。 児童の学校における行動を担任が評価する評価票と学童指導員が学童保育での児童の行動を把握する「児童特性把握調査票」(仮称)案34項目を作成した。さらに、学級担任、学童指導員及び保護者の連携に関する現況と連携ニーズ・連携方法に関する質問票「連携・協働ニーズ質問票」(仮称)15項目を作成した。これらの質問項目の妥当性等を検討するための第一次調査を行う協力小学校と協力学童保育所の選定が進行中である。 本学「発達支援センター」い来談児童の保護者から担任との連携状況、学童保育所との関連性についての聞き取り調査を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
学童保育所での指導員から聞き取り面接調査を行った。小学校スクールカウンセラーとの面接調査も行われた。さらに、福岡市の小学校における学童保育所に派遣されているカウンセラーへの聞き取り調査は、研究計画段階では制度も明確でなかったので計画にはないかったが実施され、有用な情報と資料が収集できた。 また、質問紙調査票の案が作成され実施段階に至ったので概ね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度は、作成された質問紙調査票を福岡市内、北九州市内、鹿児島市内等での協力小学校(スクールカウンセラー配置校)の学童保育所等で配布し資料収集を行う。収集された資料の結果の分析を行う。 さらに、学童保育所での指導員及び補助指導員との面接調査を継続する。 年度末にかけて連携モデル案を作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度は、学童指導員への面接調査、スクールカウンセラーへの面接調査及び調査票の作成等を研究代表者、研究分担者、研究協力者等で行ったので、謝金の使用が計画よりも 少なかった。同様に「その他」の印刷経費等も少なかった。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は、調査票の実地調査が行われるため物件費、旅費、謝金等の経費の執行が行われる予定である。
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