本研究では対人援助職者の職業生活上における社会的共有行動に焦点を当て,彼らの精神的健康保持の手法(コラボプラン)を開発することを目的とした。調査の結果,(1)各対人援助職者におけるポジティブ職業生活出来事の社会的共有行動は,各々における精神的健康の保持を,また(2)対人援助職者間の平均的なネガティブ職業生活出来事の社会的共有行動は,彼らのネガティブ感情を平均して低下させる可能性が示唆された。 よって(1)よりポジティブ職業生活出来事の開示を各々で実践する訓練が,また(2)からネガティブ職業生活出来事の開示を対人援助職者間で平均してより多く実践する訓練がコラボプランの一例として挙げられた。
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