同時提示視覚刺激ついて、刺激属性に依存しない要約統計量表象メカニズムの存在が指摘されている。本研究では、様々な刺激対象について個別に検討されてきた事象を、一貫した実験方法と被験者内要因での検討を行い、要約統計量抽出の処理過程の解明を試みた。主な成果は以下の3点である.1)平均値推定において、限界容量に依存しない全体的処理を媒介とする過程を示した。2)刺激分布が平均値推定の精度に及ぼす効果を検討した結果、学習量によるサンプリングの相違が示唆された.3)刺激群の分散が平均値推定の精度に及ぼす影響を検討し、平均値推定の個人差は、サンプリング量の相違によることを示した.
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