前年度までは、タッチセンサーによりハトのつつき反応を測定する装置を用いて行動履歴効果の刺激般化の実験を行った。本年度は、従来からハトのオペラント実験で伝統的に用いられてきたマイクロスイッチキイへのつつき反応における行動履歴効果の刺激般化の実験を行うべく、装置の作成を行った。2台の実験箱を作成した。一面のパネル上部に3キイ、下部にフィーダーを設置することで、同時弁別課題を行ってもフィーダーの位置によるバイアスを避けることができるようにした。透明のキイの裏に小型モニタを設置し、それにより、刺激般化実験で必要とされる多様な刺激の呈示を可能にした。反応キイ、ハウスライト、フィーダーとコンピュータとのインターフェースには、Arduinoを用いた。回路の設計ならびにプログラムの作成には、Escobar & Perez-Herrera (2015)と水谷 (2016)を参考にした。
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