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2017 年度 実績報告書

事象関連電位の実時間解析システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26380997
研究機関関西学院大学

研究代表者

八木 昭宏  関西学院大学, 応用心理科学研究センター, 客員研究員 (50166477)

研究分担者 浮田 潤  関西学院大学, 文学部, 教授 (30299044)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード事象関連電位 / 多人数 / リアルタイム
研究実績の概要

脳波の事象関連電位(ERP)は、微少な電位であるので脳波に埋もれて,そのままでは観察できない。そのため、従来の研究では、個人に何回(20回以上)も、同一刺激を提示し、その刺激の時点で脳波を加算平均する。ランダムな脳電位の成分は加算により平坦になるが、刺激に対応した電位は明瞭に観察できるようになる。これまで、本研究室では、8人までの心拍反応の同時計測に関しては実施経験があったが、脳の事象関連電位の研究は無かった。多人数の事象関連電位の同時計測は初めてである。本年度は最終年度であるので、20人の脳電位を同時に計測し、加算平均するシステムの概念設計と試作システムの完成を目指した。当初は、現有の脳電位の計測装置の改造を試みた。しかし、その装置は、個人の脳電位を計測するシステムのため、電極コードが纏まっており、予定した20人用には使えないことが判明した。そこで、新たに、20人の脳電位を、個別にアンプに繋げるシステムの概念設計と試作を行うこととした。
脳電位計測のためには、各個人に3本の電極が必要で、合計60本の電極とコードが必要である。またそれ専用の脳電位のアンプも必要なため、新たなシステムの試作を試みた。通常、脳波計測は、外部ノイズが入らないようシールドルームに、被験者を入れて計測する。しかし本学の最大のシールドルームでも入りきらないので、通常の教室やオフイスでも計測可能な方式を取り入れてシステムを設計した。装置の製造は、企業に依頼して完成させた。これは世界初の成果である。そのシステムを用いて、計測実験を行っている。視覚では、絵や写真等の静止画像や映画等の動画、ヒトや景色などの実物でも、それらに対する脳電位の計測が可能である。

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公開日: 2018-12-17  

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