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2014 年度 実施状況報告書

自閉症者における顔認知の補償ストラテジーの学習-分類画像法を用いて-

研究課題

研究課題/領域番号 26381000
研究機関愛知淑徳大学

研究代表者

永井 聖剛  愛知淑徳大学, 人間情報学部, 准教授 (00415720)

研究分担者 金谷 英俊  愛知淑徳大学, 人間情報学部, 助教 (20513039)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード自閉症 / 顔認知ストラテジー / Classification image
研究実績の概要

顔認知ストラテジーを詳細にヴィジュアライゼーションするClassification image法の利点を活かし,過去に申請者が示した自閉症者の顔認知ストラテジーの特殊性(額の利用)が様々な顔刺激を使った場合にも認められるのかを確認する。そして,特殊なストラテジーを採用する被験者は,正常なストラテジーを習得することができるのかを明らかにすることを目的とする。習得できるのであれば,正常ストラテジーによって,顔情報処理がどのように向上するのかを明らかにし,自閉症者の顔認知における障害を低減させるための技術開発を行う。
今年度はclassification image法を含め,自閉症者の知覚・認知学習ストラテジーの向上に関係する研究トピックについて多方面から情報収集を行うと共に,自閉症者の特殊ストラテジーの実験的検討を可能とするための技術的ノウハウを蓄積するための予備的な実験を複数行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当該年度より新しい大学に異動したため,被験者のリクルート,実験補助の新規雇用・トレーニング,実験設備の確保等が予定通りに進まず,実験計画の遅滞につながった。
加えて,自閉症者の顔認知ストラテジーの包括的な理解を進めるため,当初予定よりも幅広い研空分野から情報収集を行い当該テーマでの実験的可能性を追求したことにより,実験への着手が遅れた。しかしながら,本点は今後の研究計画を包括的に進めるために必要であったということができる。

今後の研究の推進方策

新しい大学での実験進行のノウハウや実験システムの構築もほぼ完了し,当初計画よりも半年程度の遅れで進めることができている。当初計画よりもバラエティ富んだ実験的検討を行うべく,今年度は予備的検討を早期に行い,本実験をシステマティックに進めていくことを目標とする。

次年度使用額が生じた理由

当該年度から新しい大学へ異動し,実験補助者の雇用やトレーニングが遅れたため,本格的な実験を開始するまでに予想以上の遅れがみれらた。そのために,当該年度の予算使用に遅れが生じた。

次年度使用額の使用計画

26年度の未使用額の大部分は,実験実施に関連した費用(実験補助,被験者謝金)であり,26年の実験実施未使用額に対応した実験を27年の計画に追加して進める予定である。残りの費用は,実験計画を充実させるための調査や出張のために計上する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 交差点右折時の同調的不安全行動とドライバ個人特性: 認知機能および性格特性から2015

    • 著者名/発表者名
      永井聖剛,西崎友規子,佐藤稔久,河原純一郎,平松真知子,寸田剛司
    • 雑誌名

      認知科学

      巻: 22 ページ: 194-202

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2016-05-27  

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