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2017 年度 実績報告書

自閉症者における顔認知の補償ストラテジーの学習-分類画像法を用いて-

研究課題

研究課題/領域番号 26381000
研究機関立命館大学

研究代表者

永井 聖剛  立命館大学, 総合心理学部, 教授 (00415720)

研究分担者 西崎 友規子  京都工芸繊維大学, グローバルエクセレンス, 講師 (60705945)
金谷 英俊  愛知淑徳大学, 人間情報学部, 助教 (20513039)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード高自閉傾向者 / 社会的情報処理
研究実績の概要

研究実施期間中に二度の所属変更を行ったことに加え,H26-27年度所属である愛知淑徳大学で実験参加可能な自閉症者が体調不良等で実験ができず,また,H28年度以降の所属では自閉症者被験者にアクセスするのが難しく,高自閉傾向者と低自閉傾向者とで顔認知を含む認知情報処理を比較する実験を行うこととした。実験計画の延長を行ったH29年度は前年度に行った研究のうち有効な結果が得られた研究,すなわち,自閉傾向に関連した他者配慮傾向の高低と自動車運転姿勢並びに高社会的運転との関係を検討した実験結果を細かく分析した。その結果,低他者配慮者(高自閉傾向者に相当)では高他者配慮者で見られる収縮姿勢による高社会的運転行動の増加が生じないことを見出した。本研究成果について,日本認知心理学会第15回大会にて発表を行った。また,自閉傾向の高低ならびに他者配慮の高低の個人差が運転姿勢を媒介として社会的な他者との接点,ここでは自動車運転,に影響を与えることが明らかとなった。従って,社会的な個人傾向と運転姿勢のモニタリングから,ドライバの運転傾向をある程度予測できることが可能かもしれない。この点について,認知心理学および認知工学・情報工学を専門とする分担者とその実現可能性に議論を行った。例えば,社会的な性質については質問紙調査でデータ収集を行い,運転姿勢は簡易的なモーションキャプチャでモニタリングし,運転データはドライブレコーダ等で記録する。姿勢変化と他者への配慮運転との関係を社会的な個人差を変数として解析することで,社会的性質の個人差に応じて個人のストラテジーを修正,補償するような運転支援システムを実現できるのではなかろうかと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 姿勢の乱れは運転の乱れ - シートポジションと向社会的行動の関係 -2017

    • 著者名/発表者名
      谷郷力丸, 永井聖剛, 西崎友規子
    • 学会等名
      日本認知心理学会第15回大会

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公開日: 2018-12-17  

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