東日本大震災後の東北沿岸3県の被災地での生活綴方・作文教育実践の実態とその展開過程を調査し、その意義を検討した。特に、岩手県宮古市及び釜石市における被災地教育実践に取り組む複数の小・中学校教師、また、宮城・東松島市の中学校教師・制野俊弘氏や、福島・南相馬市の小学校教師・白木次男氏に、複数回の聴き取り調査・資料収集を行い、地域に根ざした教育実践、いのちを考える授業、総合学習や生活綴方実践等の実際を確かめた。あわせて関連文献目録を作成した。 特に福島の小学校教師・白木次男氏からは、学級文詩集実践を基軸に据え、目の前の地域現実の「リアルな姿から自分の考えを鍛え」る教育実践の実像を詳細に学び得た。
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