研究課題/領域番号 |
26381015
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
岩田 康之 東京学芸大学, 教員養成カリキュラム開発研究センター, 教授 (40334461)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 教員養成 / 実践的プログラム / 教育実習 / 指導体制 / 開放制 |
研究実績の概要 |
今年度は、(1)国内外の調査、(2)成果発表、(3)資料集の刊行、の三点から研究を進めた。 (1)については、前年度までの調査から、教育実習の評価票を教育委員会と大学とで共同開発している地域(広島・京都)を抽出し、地域における協議会的組織の設立経緯と取り組みについての資料収集を行った。また、前年度までに行った実習生対象の質的調査(東京・台中・上海におけるインタビュー)のデータを精査した。さらに、実習を経験した学生の実習の振り返りとその効果測定に関する量的調査(日本・中国メインランド・韓国・香港特別行政区等の比較研究)を計画し、調査票や実施体制の検討を行った。 (2)については、日本教育学会第75回大会(2016年8月24日・北海道大学)において主に実習評価票や運営体制に焦点化させた報告を行うとともに、日本教師教育学会第26回大会(2016年9月18日・帝京大学)において実習生の意識調査に関する報告(東京・台中・上海三地域の比較)を行い、さらに香港比較教育学会年次大会(2017年3月24日・香港教育大学)において比較研究の視角から理念的な問題に焦点化させた報告を行うなど、これまでの研究成果について発表し、フロアの参加者と課題を共有するとともに、意見交換を行った。 (3)については、前年度に日本全国の課程認定大学を対象として行った調査データを編集して、資料集「「教育実習」の運営指導体制」を冊子体として刊行するとともに、ウエブサイト上で公開した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記「研究実績の概要」に記載したとおり、今年度の研究については、おおむね研究実施計画に沿った形で行われているが、(1)に記した国内外における教育実習を経験した学生を対象とした、実習の効果に関する意識調査(主に海外調査)等の一部が、学年暦や実習スケジュールの関係で遅れている。これに伴い、研究全体のまとめを行うスケジュールも遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
上記「現在までの進捗状況」に記したとおり、本研究において当初スケジュールより遅れが生じている部分(国内外の、教育実習を経験した学生対象の意識調査によって、効果の検証を行うもの等)について、引き続き調査研究を行っていく。それらを踏まえて、最終的な成果のまとめを行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
教育実習を経験した学生を対象とした意識調査(日本・中国メインランド・韓国・香港特別行政区等東アジア諸地域の比較)等、一部の調査を学年暦や実習スケジュール等との関係から今年度に行わず、次年度に行うこととしたため。
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次年度使用額の使用計画 |
上記の意識調査の実施に際しての消耗品の購入・打合せ等の旅費・質問紙の翻訳等に使用するとともに、これらのデータ集計・分析・まとめを行うための謝金等として使用する予定である。
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