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2016 年度 実績報告書

デューイの反省的美的探究教育理論から見た実験室学校における教育実践の現代的意義

研究課題

研究課題/領域番号 26381021
研究機関椙山女学園大学

研究代表者

早川 操  椙山女学園大学, 教育学部, 教授 (50183562)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード反省的探究 / 汎用的な知識 / 状況生・主体性・協働性 / 深い民主主義 / 主体的な学習 / 深い学習 / 行動する知性 / 共感的探究学習
研究実績の概要

最終年度の研究成果としては、ジョン・デューイの反省的探究教育理論の考察に基づいて、20世紀と21世紀の教育をつなぐ理念について検討した。
今年度は、第一に、日本デューイ学会第60回研究大会において「デューイの実験的探究と21世紀の教育」を発表し、デューイの民主主義教育の理想と反省的探究についての関わりを再検討し、汎用的な知識や転移可能な知識の学習や習得の観点から探究する人間の教育について考察した。
第二に、「20世紀教育理論の変遷と課題―理想的実践主義から見た教育理論」『プラグマティズムを学ぶ人のために』(世界思想社)において、デューイの反省的探究教育理論を20世紀の教育理論との関連で検討し、探究する人間を育てるための条件として状況性、主体性、協働性の教育的意義について考察した。それによって、探究する人間のネットワークを構築するという理想を追求する立場を「深い民主主義」の観点から解明した。
第三に、「大学教育における汎用的知識技能の育成とその課題」『教育哲学研究』第113号において、現在の教育改革で論議されている主体的な学習や汎用力・転移可能な知識やスキルの学習との関連で、21世紀におけるわが国の教育の行方を検討し、自由で開かれた精神を育てる主体性の教育、高次のアクティブ・ラーニングとしての深い学習の特徴、行動する知性としての実践的知性を重視する大学でのリベラル教育などの特徴や課題について考察した。
これらの研究に基づいて、個性的な学習と深い学習を融合した日本的な共感的探究学習理論の基礎的考察を行なった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 深い学習による汎用力育成のためのカリキュラム開発の課題―次期学習指導要領に見る「主体的・対話的で深い学び」の意義―2017

    • 著者名/発表者名
      早川操
    • 雑誌名

      椙山女学園大学教育学部紀要

      巻: 10 ページ: 131,147

  • [雑誌論文] 「大学教育における汎用的知識技能の育成とその課題」2016

    • 著者名/発表者名
      早川操
    • 雑誌名

      『教育哲学研究』

      巻: 113 ページ: 37,43

  • [雑誌論文] The Education of Transferable Skills at Japanese Universities2016

    • 著者名/発表者名
      Misao Hayakawa
    • 雑誌名

      English E-Journal of the Philosophy of Education

      巻: 1 ページ: 33,40

    • オープンアクセス
  • [学会発表] デューイの実験的探究と21世紀の教育2016

    • 著者名/発表者名
      早川操
    • 学会等名
      日本デューイ学会第60回研究大会シンポジウム
    • 発表場所
      岐阜大学
    • 年月日
      2016-09-18
  • [図書] 「20世紀教育理論の変遷と課題-理想的実践主義から見た教育理論」『プラグマティズムを学ぶ人のために』2017

    • 著者名/発表者名
      加賀裕郎、高頭直樹、新茂之
    • 総ページ数
      270
    • 出版者
      世界思想社

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公開日: 2018-01-16  

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