研究課題
基盤研究(C)
本研究では、〈生の実践知〉を次世代に継承する諸技法について、人間の成長と成熟に及ぼす作用および教育実践上の意味と有効性を具体的に解明することを試みた。その結果、〈生の実践知〉の継承に際して活用される多種多様な技法は、総じて、①他者と共に生きる世界を境界づけ、秩序づけるのに資するものであり、②モノを媒介としたり例や比喩、寓話やアナロジーを用いたりなど、合理的で実証科学的な知の体系には回収し得ないという特徴をもつことが明らかになった。
教育学