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2015 年度 実施状況報告書

昭和戦前期農村小学校教員による学校教育と社会教育の接続に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 26381030
研究機関奈良教育大学

研究代表者

板橋 孝幸  奈良教育大学, 教育学部, 准教授 (00447210)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード郷土教育
研究実績の概要

本年度は、学校教育と社会教育の接続について奈良県教育会の機関誌『奈良県教育会雑誌』の分析を通して、奈良県における動向を検討した。具体的には、『奈良県教育会雑誌』の収集を行い、その中の記事・論文を整理し、校長会と社会教育の取り組みに着目して分析した。教育団体の機関誌分析を通して、一学校だけでなく、やや広範囲に県内各地の取り組み状況を把握し、学校教育と社会教育の連携や接続に関する基礎的な整理をすることが本年度の研究内容であった。
奈良県における校長会は『奈良県教育会雑誌』を検討する限り、1894(明治27)年頃に郡単位で組織され始め、明治30年代前半には多くの郡で存在していたと読み取れた。こうした各郡の校長会が、その後も地域における教育活動を駆動させていく重要な役割を担っていった。社会教育に関する記事・論文については、実業補習学校・補習教育に関する内容が多かった。つまり、小学校教員の社会教育に関する主要な関心は実業補習学校・補習教育であった。小学校教員にとっては、そうした実業補習学校・補習教育と学校教育をよりよく連携・接続させていくことが課題だったと収集資料から読み取れた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね当初計画していた調査を実施し、資料収集を行って研究を進めることができた。

今後の研究の推進方策

昨年度と今年度の収集資料をより精査しつつ、次年度以降も新たな調査を行い、成果を整理していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

当初の予定よりも物品が安く購入できたため。

次年度使用額の使用計画

来年度の物品購入費にあてる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] 『奈良県教育会雑誌』の誌面構成と内容分析―社会教育と校長会の記述に着目して―2016

    • 著者名/発表者名
      板橋孝幸
    • 雑誌名

      奈良教育史研究

      巻: 18 ページ: 1-31

    • 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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