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2016 年度 実績報告書

音楽教育による市民の形成と社会的結合の創出―日仏比較を通して―

研究課題

研究課題/領域番号 26381043
研究機関女子栄養大学

研究代表者

水崎 富美  女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (40510136)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード教育学 / カリキュラム / 文化
研究実績の概要

本年度は、札幌市の若者と文化政策についての現地調査とフランスのパリおよびトゥールーズの調査を実施し、さらにこれまで収集した資料および文献研究によって論文を作成した。
1)具体的内容:本年度は、最終年として補足調査をおこなった。具体的には札幌市の若者と文化政策についての現地調査とフランスのパリおよびトゥールーズの調査を実施した。そして、これまで収集した資料および文献研究によって論文を作成し、さらに研究成果のための論文作成準備をおこなった。2)意義①札幌市の調査についてはHBCジュニアオーケストラに関する資料収集を実施し、地域におけるジュニアオーケストラの役割を明らかにすることができた。②また、若者活動センターへの面談調査では、フランスの同様の地域の施設とは異なる特徴を把握することができ、経済的に恵まれない子どもや若者にとって文化的権利の保障と社会とのつながりがどのようにつくりだされようとしているのか、そこでの課題を明らかにするための資料の補足をすることができた。③フランス調査では、貧困地区のカリキュラムの具体的状況が明らかになり、また、文化の民主化の課題を実践レベルで明確にすることができた。3)重要性:本研究は音楽の大衆普及や余裕のある子どもたちのための情操教育としての音楽教育の現状を明らかにすることではなく、人間の基本的権利としての文化とは市民形成にとっての音楽の役割を明らかにするものである。これまでの研究をとおして、経済的に豊かでない地域にいる子どもたちや若者そして多様な国々にルーツをもつ子どもたちの住む地域での実践を国および自治体の政策と関連させつつ検討し、市民を文化的自立へと導くためのカリキュラムや教授方法などについて先進的な方法と課題を明らかにするための基本枠組みを再構築する視点を得ることができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 国際連合教育科学文化機関の「平和の文化」の理念と教育・文化の創造2016

    • 著者名/発表者名
      水崎富美
    • 雑誌名

      教職研究

      巻: 1 ページ: 5-15

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Thought of cultural rights and democratization of culture in education2016

    • 著者名/発表者名
      Mizusaki Fumi
    • 雑誌名

      Policy of Education and Culture

      巻: 4 ページ: 35-40

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] 戦争と音楽2016

    • 著者名/発表者名
      水崎富美
    • 学会等名
      総合人間学会 研究会
    • 発表場所
      女子栄養大学
    • 年月日
      2016-04-22 – 2016-04-22
    • 招待講演

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公開日: 2018-01-16  

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