現代の教育哲学は、ポストモダニズムの影響によって、今後の教育が目指すべき方向を語ることが困難になったといわれる。では、教育哲学はどのようにポストモダニズムを受容してきたのか。本研究では以上の課題意識から、教育哲学のポストモダニズム受容と、ポストモダン思想の積極的な価値を検討してきた。ポスト構造主義のフロイト解釈を参照しつつ、啓蒙と自律という観点は、現代の教育哲学においても重要であることを指摘した。 主な研究成果として、『教育思想のポストモダン――戦後教育学を超えて』(勁草書房、2016年12月)を出版した。
|