政策選択においては、自治体の特性に応じた情報(政策参照)や、政策領域の特性に対応した専門的知見(ローカル・ノレッジ)を収集することで、リスクを軽減し、成果を最大化することができる。本研究では、自治体特性が類似するカテゴリー(教育ジオデモグラフィクス)を作成するとともに、専門家(教員)が共有しているローカル・ノレッジの抽出を行った。しかし、現行の政策選択においては、政策参照やローカル・ノレッジの活用は低調であった。今後、エビデンスに基づいた政策選択(EBPM: Evidence Based Policy Making)圧力が高まる中で、適切な政策参照行動とローカル・ノレッジの活用が望まれる。
|